とにかく体を動かしたい、と思ってなんやかんやと自分で練習を試みる四月五月六月。
近所には芝生とか芝生とか坂とか、とにかく芝生と坂しかないのでとにかく歩いたり走ったりくにゃくにゃ動いたり犬と散歩に行ったりしていた。アジア人は珍しい地域なので、あと田舎なのもあってか毎日歩いていると知らない人から話しかけられる。そして本当に現地の英語が聞き取れない。とにかく抑揚が半端ないのと速いのと何やらシュシュ言っている。語尾がシュシュ〜ってなっている。それでも時々聞き取れる単語があるので きっとこのことに違いないと不確かな会話を試みたりする。
初対面だから天気の話か、なんでここにいるんだとか、学生なのか、犬はなんの種類なのか、とか多分そんなことを聞いてくれているのだと思う。
こちらの人は地球の歩き方のガイドブックの通り本当に話好きな人が多い。そして目があうと必ずハワヤ！と挨拶してくれる。最初「はわや」とは？？？なにや？と。どうやらhow are you?のことらしい。しかし教科書通りファインセンキューエンドゆー？とは返さない。万が一返した時にはもうすでに彼らは通り過ぎている。そうか、挨拶か。元気！？やあ！みたいな感じか。。。お隣さんは私の英語がたどたどしいのを知っているので変な間もどうやら慣れて来てくれたみたい。お隣さんの犬は可愛いけど、うちの犬には襲ってくるから要注意。名前はサンデー。昔飼っていた犬の名前もサンデー。！？生まれ変わり？
この前バス停に並んでたらあなたはフィリピン人かと聞かれてたまげた。
中国人には街でよく間違えられるけどフィリピン人はお初。バス停は会話が生まれる場所みたいで、バスは一時間に一本だし近所の人が集まる場所だから会話が弾んでいる。
私は毎日雨の日も風の日も嵐の日も１日二回は犬の散歩に近所に出るので、とあるおじさんに「君は犬といつも散歩してるよね〜」みたいなことを言われる。そのおじさんは日本に行ったことがあるみたいで、なにかのアクシデントで頭の手術を受けたみたい。だから今自分は生きてるのさ、あはははは〜って。良かったよ〜。おじさんは二匹犬を飼っていてほぼ毎日夕方お目にかかっている。私の散歩は犬の行く方向にあっちこっちとのんびり歩くので、「いつも君たちは遅いね〜犬が止まったらこうするといいのさ！（犬を蹴る真似）」といいながらおじさんと犬二匹に毎回抜かされる。おじさんはいつも顔が赤くてほんのり酔っ払っていて、大抵上機嫌だけど、やっぱり曇ったり少し寒かったりする天気だと機嫌があんまりよろしくない。天気はいい方がいいよね、万国共通本当に。
そんな日常の中やっと興味深い、ワークショップを見つけて行ってみる。１日だけの四時間ワークだ。直前に知ったのもあって勇気を出して電話予約。念のため、いうことを紙に書いて、事前に一人電話予約の会話練習をしてドキドキかける。日本語でも緊張するのに英語なんて！今日の目標！とか言って自分で自分を励まして、かけてみる。電話先のスタジオの人はとても優しくてフレンドリー。良かった。でも最後になんちゃらかんチャラ速く言ってきて聞き取れず。。。もう一回言ってくださいと言えず、分かったふりしてリズムもいい感じでバーイ！って言って切ってしまった。はて、、、最後のなんチャラかんチャラはなんて言っていたのだろうか。。。と、記憶をたどり覚えている単語をつなぎ想像してみる。まあなんとかなるだろう。しかし次回からは、わからないときは堂々とワカラン！といおうと誓う。
当日あまりワークショップの説明をよく読まないで、とにかく私は動きたいんだと行ってみると体の大きなヨーロピアンダンサーたちがゴロゴロ。こ、これは期待できる！と思ったのもつかの間、、、ダンスセラピーだったという。。。先生はその筋では有名な方のようで、見かけは魔女みたいな雰囲気だった。四時間の中、２回ほどフィードバックの時間があってあとは先生の言葉のお導きになんとな〜く乗っ取って動く即興。終了後は、みんな感動と気づきの嵐だったようだ。
私も少なくとも気づきはあった。
その気づきとは、うん、動きたいよ〜〜〜汗かきたいよ〜〜〜という気づき。ワークショップ受ける前から気づいてたけどね。ちゃんちゃん。まあ英語の勉強にはなったんじゃないか。
ワーク後私に声をかけてくれた女性が一人。日本人だというと、すごく食いついて来てどうやら彼女は舞踏に興味があって日本に練習に来たこともあるらしい。この女性は顔もなんとなく日本人ぽくて持っているものとか見るとなんとなく趣味も合いそうな感じだ。話しかけてくれてありがとう。また会えますように、と思っていたら、また会えた。ありがたいの〜。続きはまた。
写真は記事に関係ないけど前川加奈ちゃんとのコラボ「paintbrush」より
写真は黒田真琴ちゃん セッションハウス企画カトルカールにて
今年の１１月９日のカトルカールにまた私出ます。ソロです。よろしくお願いします。
